早く武器を手に入れるためには・・・もちろん・・・・?
先日久しぶりに保護者の方が、レッスンを見学されました。
6年うちに通って来られている生徒さんです。
見学されて一言、「まだこんな感じなんですね。まだまだですね」と・・・。
普段近くでの練習を聴いていらっしゃるお家の方も、実際お子さんがどれだけの力を付けているのか、
把握していただけていないのだなと、これは問題だなと反省しました。(教室の問題)
音楽は、練習曲が楽譜通り(読み間違え、ミスタッチなく、テンポ通り)弾ければ、オッケーということではありません。
そこに、個々のイメージした音色やリズム感、抑揚などが加わり、完成されます。
教室では、曲の難易度、または年齢やその子の持っている理解力や力に合わせて合格ラインを見極めていますが、
正直なところ生徒さん一人一人合格ラインは違います。
例えば、生徒さんが好きそうなで、もう少し練習すればスラスラ弾けて楽しくなるかな?と思えば、次の課題も出しつつ、もう一週やってきてね!と言ったり、何週も頑張っているんだけれど、なかなか手こずっている場合は、練習することが嫌になってしまうこともあるので、その前に思い切って次に進めることもあります。
例えば公文式のように、速さと正確さがあれば合格で、次のステップに上がれることが明確であれば、頑張れますよね?
生徒さんも保護者の方も、目安が必要なのだと思います。
ただただ、曲の進度でレベルを決めるのは、芸術の世界ではタブーな感じはしますが、自分の位置を確かめるには良い方法だと思うので、現在試行錯誤しながら作成中です。お待ちください。
大まかな目標で言いますと、
今現在、教室のメイン教材である「ピアノひけるよ!」は、
ジュニア① ⇒ ジュニア② ⇒ ジュニア③
シニア① ⇒ シニア② ⇒ シニア ③ で、計6冊あります。
この6冊が終われば(バイエル終了程度)、
ピアノを奏でるという一生の宝箱(武器)を手に入れることが出来ます。
進度と完成度は合致するものではありませんから、あくまでも目安ということになります。
それぞれ持っている感性によっても変わります。(絵と同じように・・・)
なぜなら、音楽は無限だからです。追及すればするほど奥深く、一音を一音にこだわっていくと無限なのです。
少しずつ成長していく過程で得た経験等でも、大きく変わります。大人になって自ら楽しめるのは、音楽をイメージする力が
備わって感情や思いを音楽にのせることができるからだと思います。
あるコンサートのアンコールで、世界で活躍されているピアニストがエリーゼのためにを弾きました。
子どもが弾けるレベルの曲ですから、発表会などでよく聴かれる曲ですが、このアンコールのエリーゼのためには、一音一音とても美しく心にしみる演奏で感動しました。
削って色を重ね、また削って色を足す油絵のように、音楽も足したり引いたりしながらずっと変化して楽しんでいけるものです。
大人になっても、ずっとずっと生活の中に音楽があったら、本当に素晴らしいですよね!
ピアノを奏でる術(武器)を手に入れたなら、この先の長い人生に心豊かな時間を持てることになります。
武器を手に入れるには、毎日の反復練習が不可欠です。
早く手に入れたければ、沢山練習すれば早く自分のものになります。
それを怠ると、武器を手に入れるのに時間がかかり嫌になってきてしまったり、途中で諦めてしまう可能性もあります。
教室には、武器を手に入れるために、私がいます。お家には応援してくれる家族がいます。
決して一人ではないことを、お子様に伝えてください。そして、毎日練習の声掛けをお願いします!
これは 手に入れるまでずっとです。よく、自主性に任せるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、これはなかなか難しいことです。始めたばかりの頃から、練習する習慣が大切です。練習しなければ絶対に武器は手に入れることが出来ません。
早くに武器を手に入れられたら、その使い方をもっと深く詳しく、色んなジャンルの曲も弾けるようになり楽しくなります。
お子様に、早く武器を手に入れてもらいましょう!武器を手に入れてこそ、本当に楽しめるのです。
楽器を奏でる=宝箱=武器